よのなか科講義で学んだこと – 講師と生徒に聞いてみました

2016/11/02

10月22日、5回に渡る小田巻遥講師によるJリーグ版よのなか科講座2016の全日程が終了しました。

Jリーグ版よのなか科とは、Jリーグが2010年から毎年継続して実施している選手教育の取り組みの1つです。
プロになることを夢見て、Jクラブ下部組織でサッカーに明け暮れる日々を過ごす子供達を対象に、養成講座を受けたファシリテーターが進行役になり、適切な”キャリア”についての考え方や心構え、さらには社会人として適切な就労感や職業観について子供達といっしょに考えていくための授業です。

>>第1回よのなか科2016「Jリーグをとりまく”お金”から仕組みを考える」についてのダイアリーはこちらから
>>第2回よのなか科2016「Jリーグが目指すものを考える」についてのダイアリーはこちらから
>>第3,4回よのなか科2016「Jリーグをとりまく”職業”を考える」「職業と『意志』『役割』『能力』の関係を考える」についてのダイアリーはこちらから
>>第5回よのなか科2016「自分のキャリアイメージプランを考える」についてのダイアリーはこちらから

講師をつとめた藤枝MYFC総務運営部兼ルクレMYFC選手の小田巻遥さんは、よのなか科のファシリテーターを務めるにあたって、Jリーグから指導法を学んだり、自分なりに講義の進め方を何度もシミュレーションしたりと、準備に励んできました。
その努力の甲斐もあり、よのなか科は5回とも無事終了し、参加した中学生からは自分の将来を真剣に考えるまたとない機会となった、と好評でした。


小田巻遥

参加者にとってはもちろん、よのなか科の講師を担当した小田巻遥さんにとっても、よのなか科はキャリアデザインについてだけに限らず、自分自身を見つめ直すとてもよいきっかけとなったのではないでしょうか?
よのなか科に参加した鈴木くんと小田巻遥さんにそれぞれ話を伺ってみました。

小田巻遥講師に聞いてみました

– – よのなか科の講師、お疲れさまでした! よのなか科を通して子供達はどのように変化していきましたか?

1回目、2回目と講義が進むにつれて、選手たちはグループで話すことや人前で話すことへの抵抗が弱くなっていったようです。
また、私の方から投げかけた設問に「3分間で考えてください!」など回答時間に制限をかけていたのですが、だんだんと時間内に考えを練って書き出す、ということができるようにもなりました。
そして、自分の意見を持つこと、相手の意見を受け入れることもできるようになっていきました。

– – よのなか科の授業を進めるにあたって、一番うれしかった驚きはなんでしたか?

普段グラウンドでは見ることのできなかった選手の特徴を見ることができたのは、とても前向きな発見でした。
あとは、皆とても真剣に取り組んでくれたのが、純粋にうれしかったです!

– – よのなか科を通して(準備、本番あわせて)自分自身の自己成長につながったことは何かありましたか?

選手に集中力をもったまま学んでもらうために、いかに理解しやすい言葉を使い、親近感の湧くような事例を使えるか、などと試行錯誤していくうちに、他人に自分の言いたいことを伝えるという能力のスキルアップができたのでは、と思っています。

– – よのなか科の講師を勤めたこの経験は、今後どのように活かしていきたいですか?

現場(グランド)でも簡潔に物事を伝える、ということは活かしていきたいと思います。
そして、よのなか科の講義のように、グランドでも選手たちが主体的に意見を持ち、また他人の意見を尊重して受け入れることができるような環境作りに励んでいきたいと思います!

– – 小田巻さん、質問に答えて下さりありがとうございました!

鈴木楓也君に聞いてみました

続きまして、今回生徒として参加しました、MYFC焼津U-15選手の1人である港中学校2年生の鈴木楓也(ふうや)君によのなか科の感想を聞いてみました。

– – よのなか科以前と後では将来のことについてどのように意識が変化しましたか?

自分の将来についてより深く考えることができました。今まで全く考えたことがなかった、というわけではないのですが、よのなか科で様々な職業を知ったことによって、選択肢が広がりました。

– – よのなか科の5回の授業のなかで一番興味深かった、考えさせられた質問は何でしたか?

第1回の「Jリーグを取り巻く“お金”から仕組みを考える」の講義で、初めてJリーグのお金のことについて考えました。そこで、1つの試合にも様々な職業の人が関わっていることを知り、驚きました。

– -よのなか科でチームメイトからうけた良い影響は何かありますか?

別の人の意見を聞く人ことによって、自分の意見を客観的に見ることができました。

– – よのなか科を終えて、現時点では自分のキャリアについてどのような計画をもっていますか?

具体的ではありませんが、よのなか科の授業を通して、サッカーの仕事についての内容を知り、そのようなサッカーに関係のある仕事に就きたいと思いました。

– – 鈴木くん、質問に答えてくださってありがとうございました!




Jリーグによって企画されたよのなか科は、参加した選手にとって、そして講師を担当された小田巻遥さんにとっても、実りのある体験となったようです!
Jリーグ版よのなか科は、毎年開催されている企画ですので、来年もまたよのなか科を通して、多くの選手たちがサッカー関係の仕事について知ることができたら嬉しいです!

小田巻遥さん、本当にお疲れ様でした!

Let’s Go MYFC!!

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