10月9日(木)、閑田隼人選手・ジョーンズレイ選手・中村涼選手・河本大雅選手・大森彗斗選手・栗栖汰志選手の6人が、新人選手研修の一環として「ホームタウン牧之原市」の産業について学ぶため「波乗りレモン」の収穫体験を行いました。
「波乗りレモン」とは、静岡県牧之原市を拠点に、茶農家が荒廃茶園を転用して栽培しているご当地レモンのブランド名です。もともと牧之原市は日本有数の茶の産地として知られていましたが、近年、高齢化による担い手不足やお茶の需要低下などにより、荒廃茶園の増加が課題になっています。そこで、荒廃茶園をレモンの畑に転換し新たな国産レモンのブランドとして打ち出す、「波乗りレモン」プロジェクトが始まりました。
今回訪問した農園は祝寿農園。農園をご紹介いただくのは村松さんです。
約60名いる「波乗りレモン」農家のリーダー的存在で、プロジェクトに深く関わっているそうです。
早速、選手6人がそれぞれ「1キロ分」のレモンを収穫することになりました。
収穫は手摘みで、多いときは1日で800キロ近く収穫することもある重労働です。
ハサミの使い方をレクチャー。反っている方向を上にして、1つ1つ丁寧にレモンを収穫していきます。
今回収穫するレモンは俗にいう「グリーンレモン」という状態で、10~11月が旬であり香りが強めです。良く目にする黄色いレモンになるのは12~2月頃らしく、果汁が多いけれど酸味が少し弱まるとのことです。
はじめてのレモン収穫体験を、選手6人も楽しんで行いました。
収穫を終えて、次は試食・試飲です。
「レモンティー」からはじまり「緑茶レモン」、「レモンソーダ」を堪能、
また摘みたての「グリーンレモン」のほか、「スイートレモン」という甘めの品種を食べ比べました。
「緑茶レモン」を初めて飲んだ選手は、「最初は緑茶だけど、後からレモンの酸っぱさがくる!」と驚いていました。
選手から「ここのレモンは普段知っているレモンと違って苦くないように思う」と疑問が出ると、「国内産と海外産で味が大きく違う」といった説明をいただきました。
「農業で苦労していることはなんですか?」という質問には、「レモンの病気や、害虫などにはとても気を使っている」といった話や、そのほかにも防カビ剤やワックスを使っていないこだわりについても聞くことができました。
「波乗りレモン」のプロジェクトが立ち上がって数年たちます。
最後に村松さんから「ゆくゆくは広島などの他県に負けないレモンブランドとなるよう頑張っていきたい」と力強い言葉をいただきました。
ご協力いただいた関係者の皆様、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。