今日のダイアリーは昨日のダイアリーから引き続き、【Jリーグ版よのなか科講座】についてです。
10月1日(土)、Jリーグ版よのなか科講座第2回が焼津港公民館にて開催されました。
Jリーグ版よのなか科とは、Jリーグが2010年から毎年継続して実施している選手教育の取り組みの1つです。
プロになることを夢見て、Jクラブ下部組織でサッカーに明け暮れる日々を過ごす子供達を対象に、養成講座を受けたファシリテーターが進行役になり、適切な”キャリア”についての考え方や心構え、さらには社会人として適切な就労感や職業観について子供達といっしょに考えていきます。
>> Jリーグ版よのなか科について詳しく知りたい方は、第1回講座のダイアリーをご覧ください。
ファシリテーターは前回と同じく、総務運営部兼ルクレMYFCの小田巻遥さんです。
>> 小田巻遥さんのインタビュー記事はこちらからどうぞ
第2回の講座のテーマは「Jリーグが目指すものを考える」でした。
Jリーグは1993年の開幕から今年で24年目を迎えますが、日本サッカー協会はJリーグを通じてどのような影響を日本に与えようとしているのでしょうか?
とてもスケールが大きい設問ですが、中学生の男子そして女子サッカー選手たちは考えを巡らしながら、そして協力しながらこの問題に立ち向かっていました。
今回の講座では下の写真のように、まず選手たちは少人数グループに分けられました。
選手たちが少人数グループに分かれた後は、各グループごとにJリーグに関する様々な問題が割り当てられました。
問題はすべて「そう思う」か「そう思わない」の2択形式になっており、グループの中で意見が分かれるように設定されています。
そして、そこからはお互いに討論をしながら意見を交換しました。
例えば、このグループは「Jリーグクラブも日本プロ野球球団のように、クラブ名にスポンサー企業の名前を含めるべきであるか?」という問題に対して、そう思う人とそう思わない人に分かれて、意見を交換し合いました。
こちらのグループは「Jリーグクラブは地域に数多く作るよりも、都市エリアに集中して作ったほうがよい」という問題に対して、意見を出し合いました。
また、グループワークの途中では、今度は小田巻遥講師によりランダムにビブスがグループの半数の人に与えられ、ビブスを着ている人は「そう思う」の立場、ビブスを着ていない人は「そう思わない」の立場に分かれました。
それまでと違いランダムに立場を決められたので、自分の本当の意見とは逆の立場から討論をしなければならない人も当然何人か出てきました。
そして、講義の最後にはグループごとにディスカッションした内容を発表しました。
第1回の講義と比べ、慣れてきたのか自分の意見を堂々と述べることができる人も増えていました。
また発表者の中には「自分の意見とは逆の立場から問題を考えることによって、いつもとは違う視点から問題を捉えることができることに気づいたので、今後も自分とは逆の立場の人の気持ちになりきって問題を考えることをつづけていきたい」と述べる人もいました。
この講義を通して、新たな価値観を学んだ選手もいたようで、こちらとしてもとてもやりがいがありました。
毎回素晴らしい講義を準備してくれる小田巻遥さんには頭が下がります。
Jリーグ版よのなか科、あと3回あります。
次回は10月10日に行われます。第3回となる次回の講義で「Jリーグをとりまく”職業”を考える」がテーマです。また第4回「職業と「意志」、「役割」、「能力」の関係を考える」も同じ日に行われます。
次回、また選手たちの成長を見るのが楽しみです!
Let’s Go MYFC!!