ルクレMYFC選手インタビュー vol. 15 「大美賀 華子」選手

2016/10/05

今週末10月9日(日)はルクレMYFCの静岡県リーグ1部第4節 富士見FCガイア戦です。
試合会場は藤枝MYFCサッカー場で、キックオフは15時を予定しています。
ここまで我らがルクレMYFCは3戦3勝の無失点と好調です!
この勢いのまま今節も勝利して、東海リーグ2部昇格へのヴィクトリーロードを突き進んでいってほしいですね!


さて、今日のダイアリーはおなじみのルクレMYFCインタビューシリーズです。第15回は、大美賀 華子選手のインタビューです!

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インタビューワーは、私、経営企画部の小林寛生が務めさせていただきます!

ー ー 華子選手こんにちは、まずはルクレ MYFC に至るまでの華子選手の半生を紹介してください!

はい!私は千葉県千葉市出身で、小学校は千葉市立弁天小学校、中学校は千葉市立新宿中学校に通い、高校は十文字高等学校、そして大学は順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科に進学しました。

大学ではスポーツ生理学や、女性の体とスポーツの関係などについて学び、卒業論文では「大腿四頭筋とボールの飛距離の関係」について書きました。

大学卒業後は、現在なでしこチャレンジリーグに所属している神奈川の大和シルフィードに入団し、サッカーを続けていました。
しかし、昨年7月頃からストレスにより突然脳血管の病気を患ってしまい、サッカーができなくなるどころか日常生活もままならない状態が半年間ほど続きました。

あまりにも突然の事で、身体的にも精神的にも辛い思いはしましたが、サッカーをやめる選択肢は私の中にはありませんでした。
自分が選手として調子が上がってきた時期に病気にかかってしまったのは非常に残念でしたし、絶対に直してサッカーを続けるんだという意思を持っていました。
ただ、環境を変えたいと思っていたので、体調が少しだけよくなり、まだトレーニングもし始めてない身体でしたが興味本位で合同トライアウトに参加しました。

そのトライアウトで偶然に、Bridgeというサッカーツアー援助プログラムを通じて知り合った高橋千春さんと再会したんです!(笑)

ー ー Bridgeとは、引田ちひろ選手も参加したプログラムですね?

そうです。私も大学時代Bridgeにお世話になって、アメリカにツアーでサッカーをしにいきました。
千春さんとは同じツアーではなかったのですが、Bridge 仲間の集まりで会ったこと があったのです。

そして、高橋千春さんがプレーするルクレ MYFC の菊川監督、そして当時ヘッドコ ーチを務めていた石田祐樹さんにルクレ MYFC に熱心に誘っていただきました。

まだ病気が完治していなかったのですが、とりあえず一度練習に来てほしいと言われ、練習試合に行ってみたところ、直感 で「このチームでプレーしたい」と感じました。 私は大学時代に降格と昇格の両方を経験しているのですが、昇格をするということは簡単ではないからこそ、上のカテゴリーへの昇格を狙うルクレ MYFC で、もう一度チームで勝利することの喜びとサッカーの楽しさを存分に味わいたい!そしてこのチームのために貢献したい!と思いました。そして今季からルクレ MYFC に所属しています。

6 月くらいから本格的に復帰し、シーズン開幕に間に合わせることができたので良かったです。

ー ー それは本当に良かったです! 華子選手はいつからサッカーを始めたんですか?

兄の影響で幼稚園児の頃からサッカーはしていましたが、当時は練習へ行っても石灰で絵を描いていました。笑

本格的にサッカーをしたい!と思い始めたのは小学校 3 年生です。小学生のときは平日は男子のクラブチーム、土日は男子と女子チームをかけもちしていました。 中学時代でも男子チームがメインでしたが、土日は女子チームにも所属していたのでかけもちしてました。また、出れる日は中学校の男子サッカー部の練習に出て、合宿に参加したり総体に出場しました。

また、中学2年と3年でナショナルトレセンに選ばれ、そこで見てくださっていた十文字高校の石山監督にお声をかけて頂き、十文字高校に進学を決めました。

男の子の友達が多く、休み時間や放課後もサッカーをしていて、髪型もショートカットだったので時々女子トイレに入ろうとすると注意されるくらいでした。笑

ー ー 華子選手の学生時代は本当にサッカー尽くしですね。華子選手のポジションはどこでしたか?

メインはサイドハーフですが、トップ下、ボランチ、スイーパーと色々なポジションを経験してきました。 今は初めてサイドバックとしてプレーしています。 チームでは年配のほうですし、後ろから声で引っ張る存在になれればと思っています。 オフザボールのときに、どれだけ声を出して、走って、チームを支えられるかにやりがいを感じます。 また、新たなポジションを経験することで、サッカーをより深く知る機会になり、自分を成長させることができるのではないかと考えてます。

ー ー ポジション変更をとても前向きにとらえているんですね!華子選手のプレーの特徴は何ですか?

はい。足元の技術を活かしたドリブル、そして運動量だと思ってます。
ただ、DFとして、球際の強さや攻撃のスイッチになるようなパスを武器に出来るように練習に努めます!

ー ー 華子選手がサッカーをしていて一番嬉しい、楽しい瞬間はどんなときですか?

自らゴールを決めた時は勿論ですが、たとえゴールを決めたのが自分でなくても、その得点に何らかの形で関与で きたときがとても嬉しいです!声であったり、オフの動きであったり、アシスト、またはアシストのアシストなどで一連のプレーに関わり、チームとして点を取ることができたな、と感じられたときはとても楽しいです。

あとは純粋にみんなが笑っているとき、みんなが楽しそうにしているときは自分もついつい楽しくなりますね。笑

ー ー このインタビューシリーズで、各選手に「ルクレ MYFC のムードメーカーは誰だ と思いますか?」という質問をしたのですが、ほとんどの選手が華子選手の名前を出しました。その理由が今わかった気がします。華子選手はとても前向きな性格の持ち主なのですね!

ムードメーカーですか!それは素直に嬉しいです!特に自覚はないのですが、チームスポーツにおいて、雰囲気って凄く重要だと思うのでその時に必要な声を出せる存在ではいたいと思っています。

ー ー 先ほどアメリカでのサッカーツアーの話に触れましたが、アメリカのどこに行かれたのですか?

様々ですが、NYやマサチューセッツです。中でもMount Holyokeという大学に行き、学生と直接交流できたことは有意義な時間となりました。私がアメリカで一番感じたのはやはり女性スポーツに対する熱です。

アメリカには Title IXといって「教育機関は性別によって処遇を差別してはいけない」という法律があるようで、男子スポーツと同等の金銭が女子スポーツにも投資されます。ですので、女子大学サッカーなのにトレーナーが付いていたりスタジアムまであって、全く日本の環境とは違い圧倒されました。

ただ、日本の方が優れていることもあって、選手の練習に向き合うひたむきな姿勢や基本的な技術などは日本人の魅力だと感じました。この二つが融合すれば最強だなぁと思います。笑

ー ー 先ほど去年重大な病気にかかったとも打ち明けて下さりました。もし差し支え 無かったら、この経験を通じて学んだこと、一番心に残ったことを教えていただけますか?

そうですね、沢山ありますが、一番感じたのは家族の大切さです。
やはり、自分を一番理解し受け入れてくれる存在は大きく、どんな時も心の支えでした。なので、今度は私自身が恩返しをする番だと思っています。

家族だけでなく自分をとりまく大事な人たちの支えでここまで前向きになれたと思っています。

だからこそ、自分が関わった人に対して本気で向き合って、その人の人生に深く関われるような人になりたい。
辛いときに、上辺の優しさだけじゃなく「どうしたらその人のためになるのか」と真の優しさを求めていきたいです。
それは、もちろん自分の家族や親友だけでなく、チームメイトにもです。

この経験で人とのつながりをより一層大事にしていきたいと感じるようになりました。
病気になり、沢山の方に心配やご迷惑をかけてしまったので、良かったとは言い難いですが、今後の人生に繋がる貴重な経験になったと思います!!

ー ー そうやって笑ってこの経験を語ることができる華子選手に感服します。

実はこうやって病気のことについて深く話すのは初めてなんです。
話せるようになったということは、前に進めてるということなのかな、と!
とにかく、今はこのチームのために走りたい。走って、もっと自分が強くなって。まずは自分にベクトルをむけてひたむきに、そしてチームと共に成長していきたいです。

ー ー 話を聞いてるこっちがジーンときてしまいました。 それでは話は変わって、華子選手の好きな食べ物は?

嫌いなたべものがないんですよね。親に感謝です。 食べ物だけでなく、あまり最初に嫌いという印象から入らないんです。
ひとついいところを見つければすぐに好きになれますね!

ー ー 仙人のような人ですね(笑) 華子選手の得意料理は?

毎日お弁当を作ってるんですが、最近は同時進行での料理にはまってます。
こっち のコンロでだし巻き卵をつくって、隣のコンロでは別のおかずをつくって…
時間が限られてるので、どれだけ短い時間で美味しく料理できるかというのにはまっています。
でもゆっくり料理する時間があるときは、自分の味付けでじっくり煮物などを作ったりします。

ー ー 華子選手の憧れる女性像は?

この人に出会えてよかったなって思えるような女性です。
ピンチになったときに、この人なら助けてくれる、と思えるような絶対的な信頼感のある女性です。

ー ー では、大喜利タイム!富士山の頂上に登ると、謎のボタンがありました。 押すと何が起きてしまうでしょう?

それはですね、そのボタンを押すと、周りの雲が一気に消え去り、富士山の下がとても綺麗に見えるようになります。
しかし、そのボタンは、日頃良い行いをしている人にしか押せないんです!ここ重要です!
あと、お花が好きな人は花がパラパラ〜と空から降ってきたりもします。

ー ー 華子さんですもんね。

それは関係ないですよ! (笑)
でも花が大好きなんです。 一番は桜と向日葵と金木犀。あ、 でも葵も好きです!とにかく花が大好きです。

ー ー それでは最後に、自分の半生に名前をつけるなら、なんてタイトルをつけますか?

私の半生に名前をつけるなら、それは「大美賀華子」です!言葉で飾らずに、ありのままの自分を表現したいからです!



昨年、命に関わる病気を患ってしまいますが、それを乗り越えて 6月の開幕戦では無事にスタメン出場を果たした華子選手。
病気の経験を通じて学んだことは「自分を支えてくれる人の存在のありがたさ」だと語った華子選手は、今度はルクレMYFCのチームメイト全員にとってそういう存在でありたいんだ、と強くそして優しい目で語ってくださりました。
インタビューをしていて、こんなに仲間思いである華子選手のチームメイトが羨ましく感じてしまいました。

さて、そんなルクレ MYFC の今週末 10 月 9 日(日)の試合は、藤枝 MYFC サッカー 場にて 15 時キックオフです。
応援よろしくお願いします。

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Let’s Go MYFC!!!

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