藤枝MYFCが誇る菊川 凱夫というレジェンド

2016/06/08

さて、ルクレMYFCのシーズン開幕戦が6月18日(土)と迫ってきました。
もう2週間を切っています。
この開幕戦のために、ルクレMYFCはなんと1月から5ヶ月もかけて準備してきました。
今年は新加入選手も7人増え、さらに充実したチームになっていますので、開幕戦には大きく期待できます。

さて、そんなルクレMYFCの監督を初年度から勤められているのが、菊川凱夫監督。
1944年生まれで、現在72歳の菊川監督ですが、実は昔からのサッカーファンなら誰でも知っているとてつもない経歴の持ち主であります。

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そんなレジェンド、菊川凱夫監督の半生を今日は振り返りましょう。

菊川監督は地元藤枝市出身のサッカープレイヤーで、藤枝東高校にて全国優勝を2度も経験しています。
進学校としても名高い藤枝東高校には、1浪してまで入った経緯があるそうです。
当初から、目標は意地でも達成するという、菊川監督の不屈精神を垣間見ることができます。
その後、当時強豪であった中央大学からの誘いを断り、明治大学に進学。
ここでも、その中央大学を破り菊川監督率いる明治大学はリーグ優勝を果たしました。

大学卒業後、現浦和レッドダイヤモンズの前身である三菱重工に入社します。
そこでも、リーグ優勝と天皇杯優勝をそれぞれ2回ずつ経験しております。
そんな菊川監督を日本サッカー協会が放っておくことなどもちろんなく、菊川監督の日本代表キャップ数は16回を数えます。
もし、膝の怪我を理由に30歳で引退することになっていなければ、この数字はもっと増えていたでしょう。

選手としてサッカー界に名を残した菊川監督でしたが、彼のレジェンドぶりはここでは終わりません。
「30歳になったら家業を継ぐ」との約束を父と交わしていた菊川監督は、引退後故郷である藤枝市に戻ります。
しかし、そこでサッカーの街であるはずの藤枝市が低迷しているのを目の当たりにし、恩返しの気持ちも込めて「サッカーの街藤枝」再起に力を入れ始めます。
ここから、監督としての菊川監督の快進撃が始まります。

1982年、菊川監督は中央防犯サッカー部の監督に就任します。
中央防犯サッカー部は、部員のほとんどが夜勤勤務のガードマンをしていてサッカー経験にも乏しいチームでしたが、なんと1983年から静岡県中西部3部、2部、1部、静岡県2部、1部、東海リーグと、6年連続で優勝&昇格を果たします。
その後もJFL2部、JFL1部と一歩一歩確実に昇格を果たしていった中央防犯サッカー部は1991年、中央防犯ACM藤枝フットボールクラブに改名。
そして1993年のJリーグ開幕を皮切りに、Jリーグ参入を目指すチームとなります。
1994年には中央防犯FC藤枝ブルックスと再度改名し、ついにJリーグ準会員となります。

そのようにし、創部から順調にJリーグ参入まであと一歩のところまでたどり着いた菊川監督率いる中央防犯FC藤枝ブルックスでしたが、Jリーグ参入の条件であるJリーグ規約を満たすホームスタジアムを所有していませんでした。
現在、我らが藤枝MYFCがホームスタジアムとしている藤枝総合運動公園サッカー場の完成も2002年とされており、Jリーグ参入を目指すためにはチームをスタジアムのある街に移すことしか選択肢は残されていませんでした。
そこで、中央防犯FC藤枝ブルックスはチームを福岡に移すことになります。
そうしてできたチームが、実は現在J1に所属するアビスパ福岡です。
つまり、名前には「福岡」とついていますが、アビスパ福岡の原点はここ藤枝市にあり、菊川凱夫監督はJリーグチームであるアビスパ福岡の生みの親なのです!

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もっといいますと、もし当時、1994年藤枝市に今の藤枝総合運動公園サッカー場がすでに完成していたならば、ここ藤枝市にJリーグチームがすでに誕生していた可能性が高かったのです。

さて、そんな「サッカーの街藤枝」に藤枝MYFCができて、念願のJリーグ入りを果たしたのがそれから20年後の2014年。
その藤枝MYFCがホームスタジアムとしているのが、中央防犯FC藤枝ブルックスのJリーグ入りには間に合わなかった、藤枝総合運動公園サッカー場であります。

そんな記念ある藤枝MYFCのJリーグ加入年2014年に藤枝市に三たび舞い降りたレジェンドがいます。
それが何を隠そう、菊川凱夫監督です。
菊川監督は2014年にJリーグ入りした藤枝MYFCの総監督に、さらに新しく創設された女子チーム、ルクレMYFCの監督に就任されます。

称未設定

そして – 歴史は繰り返す – 菊川監督率いるルクレMYFCは菊川監督就任時から静岡県2部、そして静岡県1部へと2年連続で昇格を果たします。
そうして、菊川監督にとってルクレMYFCでの3年目、東海2部リーグ昇格をかけたシーズンが開幕するのが2週間後の6月18日(土)です。

いかがでしょうか?
ここまで菊川凱夫監督の半生を振り返りましたが、菊川監督が勝利請負人であることと、プレーヤーまた監督として藤枝市に多大なる貢献をしてきたレジェンドであることがよくお分かりになりましたでしょうか?
そんな菊川監督率いるルクレMYFCですので、今シーズンもきっと優勝してくれるでしょう。
その初戦、桐陽高校戦に今から胸が躍ります。

菊川凱夫は、アビスパ福岡の誇り、藤枝市の誇り、そして日本サッカー界の誇り、そして何より我らが藤枝MYFCの誇りであります。
そして、これからもこの藤枝市から伝説を作り続けるでしょう!

Let’s Go Kiku-san! Let’s Go MYFC!!

参考記事
http://homepage2.nifty.com/s-open/sub4.htm
https://ja.wikipedia.org/wiki/中央防犯サッカー部
http://www.idream-jp.com/yume/086.php

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