Jリーグが2100億円で英パフォーム・グループと10年の大型契約!!

2016/07/25

7月20日(水)、2017年度からの放映権について、Jリーグがスポーツのデジタルコンテンツ事業を展開するパフォーム・グループ社と10年、2100億円超の契約を結んだとの旨を発表しました。現行のスカパー!との契約が年間約50億円でしたので、1年単位の比較でも約4倍の放送権料が今後10年間Jリーグに入ってくることになります。

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このニュースは、日本全国で大きく取り上げられました。Jリーグが創設されてから24年が経ち、一時期より人気が低迷しているなどと報じるニュースもあるなか、英国の企業がJリーグにこれだけの価値を見出し、投資をしたということは、我々日本サッカーファンからしたら素直に嬉しいことですね!
さて、このパフォーム・グループとJリーグとの大型契約は、今後Jリーグクラブにとって、そして藤枝MYFCにとってどのような影響を与えるのでしょうか?

【①MYFCの試合をいつでも、どこからでも、何度でも、高画質で】

まず、今回の契約の対象となる試合は以下の全てとなります。

・明治安田生命J1リーグ/明治安田生命J2リーグ/明治安田生命J3リーグ
・明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ
・J1昇格プレーオフ
・J2・J3入れ替え戦

そして、2017年度シーズンからは上記のリーグまたはチャンピオンシップの全試合が、パフォーム・グループが運営するライブ・ストリーミングサービス「DAZN(ダ・ゾーン)を通して生中継されることになります。つまり、来年度のシーズンからは、スマートフォンやPC、タブレット、またはゲーム機などの様々なデバイスを使って、J1/J2だけでなく、J3の試合も高画質で、いつでも、どこからでも、そして何度でも楽しめるようになります。テレビ中継主体から、インターネット配信へと一気に方向転換をしたということになります。これはとても嬉しいですね! たとえば、新幹線で移動中のとき、遊園地でアトラクション待ちのときなどまで、気になる試合を生中継で見たり、後から1試合丸ごと見ることができるようになったりします。

【②地上波での露出が増えるかもしれない】

今回の契約で、中継の制作費と動画権利が放送会社からJリーグ保有に変更になりました。これにはとても大きな意味があります。というのも、これからは放送会社ではなく、Jリーグが自分たちの意思で動画コンテンツを使ってビジネスをすることができるようになるからです。つまり、その気になれば今までより安価で地上波に動画を提供できるようになり、Jリーグの試合が地上波中継されるためのハードルが低くなったことを意味します。来年からは、テレビでJリーグの試合を目にする機会が大幅に増えるかもしれませんね。藤枝MYFCを地上波で見れる日も近づいています!

【③キックオフ時間をクラブ側が設定可能に】

動画権利がJリーグに移ったことにより、キックオフの時間を放送会社の都合に合わせる必要がなくなりました。これにより、来年度からはリーグとクラブ同士の話し合いによってキックオフの時間を設定できるようになります。現在はJ1が土曜日、そしてJ2とJ3は日曜日開催、というパターンが確立されていますが、これは来年度からなくなる可能性があります。それに伴い、もちろん藤枝MYFCのキックオフの曜日、時間とともに来年度には動きがありそうです。

【④スマートスタジアム化】

2100億円での10年間の放映権契約が大きく取り上げられましたが、この度Jリーグは、パフォーム・グループ、NTTグループとの間で「スマートスタジアム事業」協業契約というものも締結しております。
スマートスタジアム事業というのは、要するにスタジアムにWi-Fiを設備し、色々なサービスを提供できる環境を整える事業のことです。これが完成した日には、スタジアムで試合観戦をしながらスマホでリプレーをチェックしたり、試合におけるデータを確認したり、プレーの解説を見たりすることが可能になります。
ただ、これを実現するために、自前のスタジアムを持っていないクラブはまず行政側と交渉する必要があります。そのために、“スマートスタジアム化”の普及はクラブによって差ができそうです。藤枝MYFCでのスマートスタジアム化が、いつ頃から開始されるかはまだ定かではありません。分かり次第随時報告いたします!
ここまで、今回のパフォーム・グループとJリーグが結んだ放映権契約の影響を振り返って見てきました。今回の新契約で、放映権料はおよそ4倍に膨らみ、Jリーグは大きな進歩を遂げたと言えます。しかし、世界に目を向けて見ると…

プレミアリーグ(英国)
放映権料 1年換算: 約3800億円

リーガ・エスパニョーラ(スペイン)
放映権料 1年換算: 約1100億円

ブンデスリーガ(ドイツ)
放映権料 1年換算: 約1361億円

セリエA(イタリア)
放映権料 1年換算: 約1100億円

Jリーグ(日本)
放映権料 1年換算: 約210億円

と、世界のトップリーグとは未だに大きな差があることが一目でわかります。とはいえ、7月20日が日本サッカー界にとって、歴史に残る大きな一歩を踏み出した瞬間であったことは間違いありません。今回の契約によって、日本サッカーにおけるサッカーファンベースが拡張し、より多くの人にサッカーの良さを理解していただき、そしてJリーグがさらなる発展を遂げることを願っています。そして、藤枝MYFCもJリーグの進化とともに、またはそれを凌駕するスピードで進化できるよう、頑張っていきますので応援よろしくお願いします !

Let’s Go MYFC!!

※  参考記事
http://www.footballchannel.jp/2016/07/20/post164776/
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kamiyamasaaki/20160720-00060182/
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=17610
http://www.jleague.jp/news/article/6462/

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