ルクレMYFC選手インタビュー vol. 17 「高橋 千春」選手

2016/12/19

ルクレMYFCは先日、昇格1年目であるにも関わらず、静岡県1部リーグを全勝勝利で終えました。
東海リーグ2部に昇格するには、2月5日に開催される東海リーグチャレンジ戦で優勝する、もしくは2位になり、入れ替え戦で勝利する必要があります。
大事な試合まであと2ヶ月近くあり、正月をはさむなど、コンディション調整が難しくなるとは思われますが、是非ルクレMYFCの選手には、東海リーグチャレンジ戦で全力を出せるように、調整していただきたいです!

さて、今日のダイアリーはついに最終回となる、ルクレMYFCインタビューシリーズです。記念すべき最終回、17人目となるのは高橋千春選手です!

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先週、まだインタビューが全員分終わっていないのにルクレMYFCインタビュー振り返りのダイアリーを書いてしまい、千春選手には申し訳なかったのです。
千春選手は、現在ルクレMYFCの選手として活躍しながら、藤枝MYFCの社員、ルクレMYFCU-15のアシスタントコーチ、そして柔道整復師の資格をとるために専門学校にも通っております。
そんな多忙な千春選手をインタビューする時間を確保するのは、なかなか難しかったのですが、ようやく実施することができました!
それでは、いつも通り私、経営企画部の小林寛生がインタビューワーを務め、最終回を進めていきたいと思います!

– – 千春さんこんにちは、まずはルクレMYFCにいたるまでの千春さんの半生を簡単に紹介してください!

私は広島市生まれで、神戸で3歳まで過ごしました。
その後静岡県に引っ越し、浜松市にある河輪小学校、東陽中学校と進学しました。
中学3年生のときにJFAアカデミー福島に合格したので、福島に移り、高校3年間はJFAアカデミー福島に通いました。
高校卒業後は、小田巻遥選手と同じ関東学園大学の経営学部に進学し、スポーツマネジメントを学びました。
大学のサッカー部の監督のゼミに入ったので、研究では自分たちの試合の分析を行うなどしました。
大学卒業後は、静岡に戻り、ルクレMYFCでプレーを始めました。
今はルクレMYFC3年目となります。

– – なるほど、JFAアカデミー福島出身なんですね! サッカーはいつ始めたのですか?

小学1年生のときに、私にスポーツをしてほしかった両親が水泳や陸上など色々体験させてくれたのですが、結局兄もやっていたサッカーに落ち着き、地元の少年団にてプレーしていました。
中学時代はサッカー部に所属してプレーしたのですが、女子1人で男子サッカー部の練習に混ぜてもらっていました。
これには理由がありまして、実は3歳離れている兄が中学のサッカー部を卒業するとき、親が「3つ下の子がまたサッカー部に入るので、入れ替わりとなりますがまた面倒見てやってください」とお願いをしていて、サッカー部のコーチは快諾してくれていたのですが、男の子が来ると思っていたそうで…(笑) でも、約束してしまったし、まあいいか、ということで男子サッカー部に入れてもらうことができました。

– – それは面白い話ですね! そこからJFAアカデミー福島に中学3年生の時入学した、と言っていましたが、どのようにして入学までいたったのでしょうか?

中学のサッカー部で初めはプレーしていましたが、女子のチームでもプレーするため、Honda FCレディースという社会人チームの練習にも通っていました。
その年の12月24日に、今でも覚えているのですが、「このチームは今年限りで活動休止します」というサプライズプレゼントを渡されて(笑)、新たにチーム探しをしなければなりませんでした。
結局、ジュビロ磐田レディースに入団しましたが、社会人チームでプレーしていた自分にとっては物足りなさも感じておりました。
そんなとき、JFAアカデミー福島ができて、親に受けるだけ受けてみれば? と言われました。
ならば、と力試しのつもりでセレクションに参加してみると、そこにいた同世代の選手たちの意識がものすごく高く、またプレーヤーとしても上手い選手ばかりで、圧倒されました。
入学試験には落ちたと思っていたのですが、フィジカルテスト、特に走力の部分でトップクラスの成績を残していたようで、それが認められてか、無事合格することができました。

– – JFA福島アカデミーでは、どのような生活リズムでサッカーと学問を両立させていたのですか?

曜日によって変わるのですが、だいたい6時に起きて、清掃や体重チェックなどのルーティーンを済まし、朝食を食べたら8時半ぐらいにはアカデミーバスで学校に行きます。
そのあとは、月・火曜は1~6時間目までみっちり授業が詰められているのですが、水曜日は3・4時間目は学校の女子サッカー部とサッカーしたりもしました。
木曜日は、近くにあったなでしこリーグのTEPCOマリーゼというクラブと紅白戦をしたりして、金曜日は3・4時間目は大学のゼミのような感じで、サッカーのミーティングをしたりしていました。
JFA福島アカデミーは、練習場も、ロッカールームも、筋トレルームも、水風呂まであって、サッカーのための環境がとても充実しており、他の人ではできない経験をたくさん積ませていただきました。

– – なるほど、JFAアカデミー福島での経験は、千春さんにとってかけがえのないものであることがよく伝わりました。高校3年生になり、JFAアカデミー福島を卒業するにあたって、関東学園大学へ進学するまでには、どのような意思決定をしてきたのですか?

大学には行きたいと思っていたのですが、何を勉強したい、何に成りたい、という明確な目標はありませんでした。
ですので、始めは学問もサッカーも両立できそうな早稲田大学を受験したのですが、目標が定まっていなかったためか、勉強に力を入れることができず、自分の準備不足もあって2次で落ちてしまいました。
そこで、サッカーに定評があり、知り合いもいた関東学園大学の練習に参加したところ、JFAアカデミー福島と比べるのが酷かもしれませんが、素晴らしすぎる環境に慣れていた自分にとって、ロッカールームがなかったり、土のグラウンドでサッカーをしていたりと、環境の違いに驚きました。
ただ、逆にもう一度そのような環境に自分の身を置くことで、また成長できるのではないかと思い、進学を決めました。

– – JFAアカデミー福島のセレクションに参加したときといい、関東学園大学を受験したときといい、あえて厳しい環境を目指すその姿勢が、格好いいです! 大学卒業後は、第1期生として、ルクレMYFCに千春さんは加入しましたが、2年前のチームと比べて、今年のチームにはどのような特徴がありますか?

今年のチームは、一人ひとりが自分の良さを発揮できているチームだと思います。例えば成島梓選手ならテクニックを活かしたプレー、飯田真帆選手ならスピードに乗ったプレーなど、型に選手をあてはめるのではなく、選手の個性の融合がチームの戦術になっていると感じています。

– – 千春さんのポジションはどこですか?

色々なポジションを経験してきましたが、サイド系が多かったです。一番長くプレーしたのはサイドバックで、ルクレではセンターバックとしてプレーしてます。

– – 千春さんの得意なプレーはなんですか?

今、センターバックとしてはまっているプレーは、1対1の守備のとき、わざと隙をつくって相手を誘い、それに引っかかったときにボールをかっさらうことです。
そうやって、相手のストライカーと駆け引きをして、ボールを奪えたときは快感です。

– – サッカーをしていて一番嬉しい、楽しい瞬間はどんなときですか?

チームで勝利できたときも嬉しいですけど、やはりDFなので相手のエース級プレーヤーからボールを奪えたときは、一番嬉しいです。

– – 千春さんは、現在プレーヤーとしてだけでなく、藤枝MYFCの社員として働いてもいますが、社員としては日々どのような仕事をされているのでしょうか?

今年からは、まだ未熟なのですが、格好良く言うと「デザイナー」のような仕事をしています。広告であったり、MYFCホームページで扱われている画像のデザイン編集を担当しています。

まだ未熟と自分では言っているものの、今年はこんなに素晴らしいポスターを千春さんは作ってくださいました!

まだ未熟と自分では言っているものの、今年はこんなに素晴らしいポスターを千春さんは作ってくださいました!

あとは、ルクレMYFCU-15のコーチもしています。

– – U-15チームのコーチとしてサッカーに関わることで、プレーヤーとしての自分に何か好影響はありましたか?

選手一人ひとりの良さにもっと気付けるようになり、さらにそれが試合中に活かされるためには、どのような工夫をすればよいのか、チームメートとしてそのために自分が何をできるか、ということを常に考えるようになりました。

– – それはとても重要な気付きですね! それでは話は変わって、千春さんの好きな食べ物は?

杏仁豆腐が好きですけど、人があまり食べないような変な食べ物も好んで食べます。うどんとか食べるときにネギを大量にいれたり、ミョウガも大好きですし、薬味が好きです。

– – 確かに、おいしいですけど、ちょっと変ですね(笑) 逆に、嫌いな食べ物は?

嫌いじゃないけど、苦手な食べ物は脂っこい食べ物です。豚カツとか。

– -得意料理はありますか?

キーマカレーです!!

– – 千春さんのあこがれる女性像はありますか?

夢を持って前進し続ける人です。あとは人を巻き込むような影響力を持っている人です!

– – 千春さんが尊敬している人はいますか?

先日会った、アカデミーの同期の鳴澤眞寿美のことは尊敬しています。
彼女はスーパーポジティブで、やると決めたことにとてもまっすぐで、常に輝いています!

– – では、大喜利タイム!富士山の頂上に登ると、謎のボタンがありました。 押すと何が起きてしまうでしょう?

それを押すと、空を飛べます!

– – お、最終回で新しい回答がでました! 自分を動物に例えると何ですか?

んー、昔は産まれたての小鹿と言われていました。産まれたてで、頑張って立とうとしている小鹿のように、おどおどしていたからだと思います。

– – 千春さんはそんなにおどおどしている印象は受けませんが…(笑)

ルクレでは、無意識のうちにしっかり者キャラを演じているのかもしれません(笑)

– – それでは最後に、フィクションですが、ある日とても大好きな彼氏にふられたとしましょう。千春さんは何でふられたのでしょう?

優先順位が変わってしまい、新しくやりたいことができてしまったからだと思います。

– – では、2月5日に行われる東海リーグチャレンジ戦に向けての意気込みを一言お願いします!

ディフェンスは、今シーズン2失点してしまったので、もう2度と失点しないようにします。そのためにも、チーム力の底上げをしていかなければならないので、あと2ヶ月頑張ってチームで練習に励んでいきたいと思います!

 

ここまで歩んできた半生を振り返ってみると、常に自分にストイックで、チャレンジ多き場所に自分の身を置くことで成長を続けてきた選手であることが伺えます。
現在も、ときにはプレーヤー、ときには社員、ときにはコーチ、そしてときには柔道整復師専門学校生として、2足どころか、4足のわらじを履いた小鹿のような日々を過ごしています。
ルクレMYFCでは守備の要として、プレーと声でチームを引っ張る大黒柱です。
今後も引き続き活躍が期待されます!

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ここまでルクレMYFC選手インタビューシリーズを読んでくださった方、ありがとうございました!
そして、快くインタビューを受けてくださった17人の選手にも感謝したいです。

また、来季新加入選手がいましたら、ぜひインタビューしたいと思います!

それでは、2月5日は勝って東海リーグ2部への昇格を果たしましょう!

Let’s Go MYFC!!

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