藤枝MYFCの監督である大石篤人監督が藤枝市立藤枝中央小学校を訪問し、「夢」をテーマに授業を行いました。
大石監督の小学校訪問は、夏の高州南小学校訪問に続き、今年2回目となります。
大石監督はJFAからの依頼を受け、昨年からJFAこころのプロジェクトのプログラムの一つである「夢の教室」の夢先生として、活動しております。
「夢の教室」の概要については、JFAのウェブサイトからご覧になることができますが、簡潔に説明させていただきますと、「夢の教室」とは現役または元プロ選手が小学5年生を対象に「夢を持つことの大切さ」と「仲間と協力することの大切さ」を伝える授業のことです。今回の大石監督による「夢の教室」は、藤枝市立藤枝中央小学校の5年1・2組を対象に行われました。
授業は体育館で体を動かしながらの「ゲームの時間」と、教室で行われる「トークの時間」の2コマに分かれています。
まず初めは「ゲームの時間」。MYFCの練習でも、バラエティーに富んだ多くの練習メニューを知っている大石監督は、常に選手を楽しませています。
この日は、四角形に置かれた4つのマーカーを使った面白いゲームを行っていました。
生徒は時間内に4つのマーカー全てにたどり着き、四角を一周する必要があるのですが、マーカーを離れて次のマーカーにたどり着くためには、同じマーカーにいる生徒とじゃんけんをして、勝つ必要がある、というルールが設定されています。
そして、ゲームの目的は「誰が一番早くマーカーを4つ周り、四角を一周できるか?」ではなく、「どうすれば時間内に生徒全員が一周できるか?」なので、クラス全体で協力しなければ目的を達成できません。
また、2つめのゲームはクラスから男子と女子の生徒1人ずつを選び、その2人のオニ役に誰1人触られないように全員で体育館の端から端まで移動する、というゲームでした。
このゲームも、ミソは「誰1人触れてはいけない、1人でも触られたらオニの勝ち」というゲーム設定でありまして、これを達成するためにはチームワークが求められます。
このように、大石監督は工夫して、面白く且つチームワークが求められる画期的なゲームを子供達にプレーさせていました。
楽しい「ゲームの時間」が終わったら2コマ目は「トークの時間」。大学卒業後、プロのサッカー選手になり、そして指導者になりJクラブの監督になるまでの経緯を振り返りながら、「夢を持つことの大切さ」そして「夢をあきらめないことの大切さ」を生徒たちに語りかけていました。MYFCの監督になる以前は、実は前橋育英高校にて社会の講師を勤めた経験もある大石監督は、授業の講師も慣れた様子でこなし、生徒たちも大石監督の話に引き込まれていました。
ホームゲームの試合でも、試合の勝敗に関わらずハーフタイム、そして試合後に必ずスタジアム来場者にむけマイクをもってスピーチをこなしている大石監督。大勢の人の前でも堂々と自分の考えを述べ、周りを引き込めることができる大石監督のルーツは、実は講師としての経験にあるのかもしれませんね。
今回の授業では「夢はいくつあっても良いし、変化したって良い。あきらめずに、自信を持って」というメッセージを生徒に伝えていました。
「夢の教室」を終えて、大石監督は
「いつもはピッチに立って仕事をしていますが、たまにこうして教壇に立つことによって、逆に生徒から元気をもらうこともできました。あと、生徒の中に、いつかプロのサッカー選手になって、MYFCの選手になりたい! といってくれた子もいたので、素直に嬉しかったです。」
と言っておりました。大石先生、ユメセンお疲れさまでした!!
Let’s Go MYFC!