どうもTDの龍岡です。
今回はシリーズでお送りしてきたクロアチアレポートの第三弾、いよいよ最終回になります!
クロアチアでの第二週はディナモがヨーロッパリーグ本戦出場を賭けた大一番を控えた大事な週。
試合前日練習ではいつもと違い、地元のTV局も取材に訪れていました。
練習の途中でクラブの会長が選手、監督を集めて直々に気合を入れる一幕も。
会長『明日の試合は死んでも勝て…!』みたいな話でもしているんでしょうか…?(^^;
個人的に気になったのは練習中、グラウンドの上を舞うラジコンヘリ
聞いたところによると上から俯瞰の図で紅白戦を撮影し、チーム分析に活かしているんだとか。
さすがは欧州の名門クラブ、こんなところも最先端。
う~ん・・・コレ、うちにも欲しい(!?)
翌日はヨーロッパリーグのプレーオフ、ディナモザグレブ×ペトルル(ルーマニア)の一戦を観戦。
ヨーロッパ行きを賭けた大一番だけあって、今日は観客も大入り
前半11分、いきなりディナモが先制!
その後もディナモは終始試合を優勢に進め、2試合トータル5-2のスコアでヨーロッパリーグ本戦出場を決めたのでした。
試合後はディナモの応援歌の大合唱。
なんかいいですね、こういう雰囲気。
試合翌日、クロアチアでの最終日は想定外な出来事で幕を開けました。
前日の快勝劇に気をよくしたディナモの会長がこの日を急遽OFFにしてチーム総出でクルージングに出かけたという一報。
(こんなところも海外ならではと言えますが・・・(^^;)
取りあえず今日をどう過ごそうかという作戦会議の為、地元でもおいしいと評判なイタリア料理屋へ。
その名も「プロシキート」というこのお店はあの元クロアチア代表の伝説的名選手プロシネツキが経営するお店。
評判のピザはこのサイズで☆3つのおいしさ!ウマー!(゚∀゚*)
作戦会議では同行いただいた間瀬氏の友人で日本でもクロアチアサッカーの書籍を出版されているライターの長束氏も合流。
日本一のクロアチア通である氏の情報網からこの後、ディナモの練習場でディナモザグレブのBチームが試合をするという情報を得て、急遽クロアチア3部リーグの試合を観に行く事に話がまとまりました。
(↑レストラン「プロシキート」の前で長束氏、間瀬氏と)
クロアチアの3部リーグはどこか牧歌的な雰囲気の中行われていて、これもまたトップとは違った良さがあります。
ハーフタイム-
両チームの控え選手がピッチに出てアップを始めると大石HCが何かに気付きました。
「あそこで対面パスしてる選手・・・・日本人じゃね?」
見るとディナモBチームの対戦相手のチームで確かに日本人らしき選手がボールを蹴っています。
急いでメンバー表をもらって確認してみると確かに「#3 MIKI TAKESHI」という日本人の名が・・・!!
残念ながらこの試合での出番は無かったのですが、試合後急いでスタンドから声をかけてみる事に。
大石HC『三木君・・・!ちょっと話せるかな?』
さすが大石コーチ!いきなり君付けです。
三木選手はいきなり日本語で話しかけられて驚いていた様子でしたが、
突然の来訪者にも快く応じてくれました。
(↑大石HC、間瀬氏と三木選手)
三木選手は高校を卒業後、海外を何ケ国も渡り歩きながらプレーを続け、クロアチアでは2年目となるシーズンを迎えているそうです。
その後、夕食を共にしながらクロアチアのサッカー事情を現役プレイヤーの視点から聞く事が出来ました。
中でも印象に残っている話として日本とクロアチアのサッカーの違いについて
「日本のディフェンスは「待ち」だけど、こっちは守備でも積極的に「仕掛ける」ディフェンスが普通なんですね」と語ってくれました。
こんなところで偶然にも日本人プレイヤーに会えるなんて時代は変わったものですね。
三木選手の今後の活躍を期待したいです。
さて、2週間に渡る今回のクロアチア研修。
振り返ってみると、ユースの育成からヨーロッパのトップレベルに3部リーグまでと、
とにかくサッカー漬けの日々でしたが、そのどれもが大変勉強になりました。
この経験を今後のチーム強化につなげられるよう頑張りたいと思います。
それでは長々と3回に渡るシリーズにお付き合いいただき、ありがとうございました!