第11節大分戦の後、代表戦の影響で1週間空いてしまいましたが、今週末はアウェーで第12節FC東京U-23戦です。
味の素フィールド西が丘で14時キックオフとなります。
味の素フィールド西が丘は、写真からもわかるようにとてもコンパクトなスタジアムで、スタンド席からピッチまでの距離がかなり近いところが魅力となっております。
また、このスタジアムは4年前までは「国立西が丘サッカー場」として親しまれており、実は国立では唯一のサッカー専用スタジアムとして、1972年からサッカーの聖地として扱われてきたそうです。
今となってこそサッカー専用スタジアムは珍しくはありませんが、当時はここでプレーできたのは超一流選手だけであって、1990年のW杯アジア予選インドネシア戦もこのスタジアムで行われたそうです。
そんな歴史あるスタジアムで行われる今節の試合、ぜひ選手たちには勝って勝ち点3を持って帰ってきてほしいものです。
ところで今回の対戦相手FC東京U-23ですが、初戦のC大阪U-23、第8節に対戦したG大阪U-23に続き、3チーム目のU-23チームとなります。この3つのU-23チームのJ3参入は実は今シーズンからであって、J3が開幕してからの最初の2年間はU-22選抜というチームが代わりに存在していました。
このU-22選抜ですが、2014年シーズンは12チーム中10位、2015年シーズンは13チーム中12位と成績が振るいませんでした。
しかし出場機会の創出により実戦経験を積めた若い選手たちが日本のリオ五輪出場の一助となるなど一定の成果が出た事も事実です。
そして、今シーズンからより高い育成効果を求めて、新たにJ3に加わったのがG大阪、C大阪、そしてFC東京のU-23チームです。
(J3クラブの全社長(Jリーグ実行委員)の方々がU-23チームは時によってチーム力が大幅に変わる事により対戦するチームによっては不公平感があるなどと問題がある中、日本サッカーの未来、育成のためとJ3参戦を承認した事は特筆すべき事だと思います。)
U-23チームについての主なルールは以下のようになります。
・ J3分配金をもらえない
・ 当該シーズン12月31日時点で23歳以下であること
・ GKを除く3名までのオーバーエイジ選手と1名までのオーバーエイジGKの出場が認められている
・ J2には昇格できない。たとえ優勝したとしても、下の順位のチームが繰り上げで昇格することになる
・ U-23チームの絶対数はJ3全体の3分の1以下でなければいけない
・ J1、J2の試合にも出場可能。累積警告、出場停止などの処分は他リーグでは影響しない
上のルール以外は、他J3クラブと同じ扱いになります。
G大阪U23、C大阪U23、FC東京U23の3チームとも、優勝してもJ2に昇格できないので、ある程度は結果を追求しながらも、やはりU22選抜と同じく一番の目標は「若手育成」になります。
しかし、U22選抜と大きく違う点はその育成方法にあります。
まず、3チームともトップチームであるJ1のG大阪、FC東京、J2のC大阪という母体があり、J3での活躍が認められれば、次の試合からでも登録上すぐにトップチームの試合に出場可能であるため、それが選手にとっての大きなモチベーションになっています。
また、チームとしてシーズンを通して練習を行っていますので、U-22選抜のときのような、初めて顔を合わせたプレーヤー同士が週末J3の試合をする、という事態はおこりません。
練習方法については3チームとも異なるようです。
次節対戦するFC東京については、トップチームとU-23チームはあくまでも一体のチームとして活動し、同じ監督、コンセプトの下練習をしています。
そして、J1の試合に出場できなかった選手のなかからその週のJ3の試合に出場する選手を選ぶ、というアプローチをとっています。
対照的にC大阪は正反対のアプローチをとっており、練習時間、ロッカールームまでトップチームとU-23チームをきっぱり分けています。
さらには、U-23のチーム名を「SAKURA NEXT」と命名し、完全に別チーム扱いをしています。
U-23の選手にトップとの違いをあえて明確にすることで、下克上の精神を養わせることが目的のようです。
G大阪はその中間のような位置取りをしていて、トップチームの練習の質を落とさないクオリティを持っているU-23選手はどんどん引き上げられトップチームの練習に混じるようです。
いずれにせよ、U-18からU-23の間の世代の育成については、ここ最近の日本サッカー界の1つの大きな課題となっていました。
対策として、ここで一石を投じた日本サッカー協会ですが、U22選抜とくらべて果たしてどのような成果がでるか、とりあえずは様子見です。
そして、私たち藤枝MYFCは昇格を目指すためにも結果にこだわって今節は試合に臨んでいきたいものです。
試合の鍵となるのは、チーム力、そして層の厚さになると考えています。
FC東京はトップチームとU-23が1つのチームとして一緒に練習をこなしているということですが、それは裏を返せばJ1の試合に備えた準備をしている一方J3の試合にむけた準備は薄くなっている可能性が高いということです。
藤枝MYFC側としては、相手よりも分析に時間を費やし、チーム力で勝負をしかけることができれば良い結果につながるかもしれません。
そして、U-23のチームは選手が足りないのでU-18のカテゴリーから選手を引き上げるという現象がすでに多々起きています。
これはつまり、一緒に練習をこなしている選手の層が薄いということ。
消耗戦に持ち込めば藤枝MYFCに有利になるかもしれません。
さて、今節も楽しみですね!是非応援よろしくお願いします!
Let’s Go MYFC!!