10月22日(土)、以前ダイアリーでも紹介したことがある、小田巻遥講師によるJリーグ版よのなか科講座2016の最終回が焼津文化会館にて開催されました。
Jリーグ版よのなか科とは、Jリーグが2010年から毎年継続して実施している選手教育の取り組みの1つです。
プロになることを夢見て、Jクラブ下部組織でサッカーに明け暮れる日々を過ごす子供達を対象に、養成講座を受けたファシリテーターが進行役になり、適切な”キャリア”についての考え方や心構え、さらには社会人として適切な就労感や職業観について子供達といっしょに考えていきます。
サッカークラブに所属している子供達が、ともにキャリアプラニングについての授業を受ける… よのなか科は、学校という枠を超えた画期的な取り組みです。
>> Jリーグ版よのなか科について詳しく知りたい方は、第1回講座のダイアリーをご覧ください。
今回のファシリテーターも、第1回から引き続き、総務運営部兼ルクレMYFC選手の小田巻遥さんが担当してくださいました。
第5回となるよのなか科の講義のテーマは「自分のキャリアイメージプランを考える」でした。
第1回ではサッカー界を取り巻く「お金」の事情について、第2回ではJリーグの存在意義について、第3回ではサッカー関連の仕事の多様さについて、そして前回である第4回はどんな仕事においても大成するために必要な「役割」「意志」「能力」という3つの要素のバランスについてここまで学んできました。
集大成となる最終回の第5回は、参加した中学生サッカー選手たちは今まで学んできたことを参考に、サッカー選手としての自分の5年後について深く考える機会になりました。
先のこともかんがえず、ただ毎日精一杯に過ごす中学時代。それはそれで大変良いと思うのですが、自分のなりたい姿を描き、目標を立て、それに向かって突き進んでいくこともまた成長するにおいて大切なことです。
この日はまず、5年後自分が監督から、チームメイトから、メディアから、そしてサポーターからどのように思われるサッカー選手になっていたいか、について考えました。
客観的思考を経ることによって、自分が描く理想の5年後の姿を明確にするのが目的です。
そして、5年後の自分について考えを巡らせた後は、皆の前で発表してもらいました。
選手からは
「視野が広く保てる選手になっていたい」
「プレーに安定感がある選手になっていたい」
「見ている人が楽しいと思えるようなプレーヤーになっていたい」
などとサッカーの技術に関する意見から、
「なんでも相談されるような人になっていたい」
「話しかけやすい人になっていたい」
など、人間力に焦点を当てた発言も多くありました。
また、他の選手の発表を聞いて刺激を受けた声も多数ありました。
「ポジションが違うだけで、5年後までに身に付けたい能力が全然違ってくることに驚いた」
「メディアからどのように取り上げられる選手になりたいかまで明確にイメージできている人もいて、プロサッカー選手になることに対する強い気持ちに感銘を受けた」
「5年後以降先のことから逆算して考えている人もいて、自分も計画性をもって毎日過ごしてみたいと刺激を受けた」
など、他の選手が語る、5年後の自分の姿を聞いて、自分の5年後をイメージし直す人もいました。
今回の講義が、参加した選手たちにとって自分の将来を見つめ直す良い機会になっていたら嬉しいです。
ここまで5回にわたるよのなか科をファシリテーターとして引導してくださった小田巻遥さん、ありがとうございました!
近いうちに、小田巻遥さんに5回のよのなか科を通じて感じたことや学んだことについてお話を伺い、ダイアリーに更新したいと思います!
Let’s Go MYFC!!